夏に使いたいリネンシャツ -特徴とお手入れ方法-

お手入れ

はじめに

夏に着たいアイテムの一つにリネンシャツがあります。夏っぽい素材で、涼しくて…なんていう何となくの知識はあるものの、実はあまり知られていない特徴があったりします。今回は、お手入れ方法とともに、リネンシャツの特徴をまとめてみました。

特徴

吸湿・放湿に優れている

水を素早く吸収し、吸収した水分をすぐに発散します。吸湿性についてはコットンのおよそ4倍。放湿性が高いので汗が乾きやすく、洗濯後もすぐに乾くのがメリットです。

丈夫である

リネンは天然繊維の中で最も丈夫な素材。特に濡れると強度が増すので、洗濯にも強い素材です。アンパンマンもリネン混だったらもう少し強かったかもしれません。

汚れが落ちやすい

リネン繊維に含まれるペクチンの効果で汚れが染み込みにくく、落ちやすいと言われています。逆を言えば染まりにくいのも事実。色落ちしやすい素材です。

シワになりやすい

リネンは弾力性に乏しいため、すぐにしわになり取れにくいです。特に洗濯によるシワはなかなか取れません。

縮みやすい

水による収縮率が高く、最大で10%程度縮みます(綿は3%程度)。リネンの服を買う際は、洗い加工されているのかどうか確認してから購入する必要があります。

実は保温性に優れている

リネンは繊維の内側に空気を含んでいる為、体温で温まった空気を体の周りに留まらせる天然のサーモスタット(温度調節機)のような役割を果たしてくれます。
吸湿放湿に焦点が当たりやすいため、夏用の素材に思われがちですが、オールシーズン使えるものになります。

混紡性に優れている

リネン×コットン、リネン×シルク、リネン×ウールなど、他の繊維との混紡することで、お互いの長所を引き出しつつ欠点を打ち消すことができます。
特にコットンは柔らかさや染色性に優れているため、リネンの欠点を補うことに優れています。

お手入れ

中性洗剤(or弱アルカリ性)を使う

味を出すためにガンガン色落ちさせたい!と言う方は別ですが、色落ちさせたくないかたは、中性洗剤で洗いましょう。アクロンやエマールなどのお洒落着用の洗剤です。前回述べた通り、汚れも落ちやすい代わりに色も落ちやすいのです

色移りするものと一緒に洗わない

色が落ちやすいということは、落ちた色が他の洗濯物に移りやすいということでもあります。ある程度色落ちが安定するまでは、薄い色の衣類との同時洗いは控えましょう。

洗濯機で脱水しない!

リネンは変形や型崩れを起こしやすいと同時に、シワもつきやすく取れにくい生地です。脱水の遠心力で型崩れが起きたり、個人的に一番気になる深い折り目がついたりします。放湿性に優れているので、脱水せずとも水が垂れたまま干しても1日で乾きます。きれいに乾かしたい場合は、ある程度手やタオルで水気を取ったあとに、濡れたままアイロンをかけてあげるときれいに乾きます。

直射日光に当てない

紫外線による色落ちや黄ばみが発生する可能性があります。日陰でも夏であれば十分に乾きますのでなるべく日陰でも干しましょう。

縮んでしまったら?

以下の手順で対処します。

  1. 洗面所などぬるま湯(40℃程度)にリンスを溶かす(2,3プッシュ)
  2. 服を1時間程度つけ込む
  3. 軽くすすぎ、日陰で干す

リンスの成分に含まれるジメチコンが、繊維の絡みを取り、縮みが改善されます。服の量によってリンスの量は調整が必要です。

じゅんちょっき流の洗い方

私は全て手洗いをします。

  1. 中性洗剤をお湯に溶かす(少量)
  2. 洗面器で揉み洗い&15分程度つける(冷水)
  3. すすぐ
  4. しぼらずにそのままハンガーにかけて浴室に干す
  5. アイロン

ここまで押さえておけば大丈夫だと思います。私は同じシャツを3シーズン着用しており、今年で4シーズン目になりますが、サイズこそ多少縮んだものの、きれいなまま着用できています。

さいごに

リネンシャツと言えどいろいろありますが、どんなものにせよ長く使えるに越したことはありませんよね。日常のほんの少しの気遣いで、持つ年数も変わってくると思いますので、今回の記事を参考にお手入れしていただけると嬉しいです。

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