セオリーとは
ファッション業界界隈で活動しているとよく、”この合わせがセオリー(定石)です”という表現を目にします。このセオリーというのはルールではないんです。そして、ファッションにおいては、特別な場合(式典等フォーマルな場)を除いて、ルールは存在しません。
セオリーというのは、これにはこれを合わせるのが一般的だよね、というガイドライン的なものです。
洋服に絶対はない
好きなものを好きな組み合わせで着ればいいんですよ基本。今も言いましたが、セオリーはあるけど絶対はないんです。
食事でも、例えば和食には日本酒や焼酎・ビールを合わせるのが一般的で、甘いカシスオレンジとかコークハイで合わせる人はきっと少ないですよね。マクドナルドのハンバーガーに日本酒を合わせる人もあまり聞いたことがありません。
“この食事はこういうテイストだからこの飲み物が合う“
これがセオリーというものです。でも別にマクドナルドに日本酒を合わせるのが好きなら、それでいいんです。
それでもセオリーを理解しておくに越したことはない
洋服も同じで、セオリーというのがあり、そのセオリーの背景には歴史があり、それを理解しているかどうかという点で言えば、学や知識があるかという問題になります。服に詳しい人から見ればこの人は服についてはあまり詳しくないな、とか、どの程度服が好きなのか、とかそういうのまで分かってしまいます。
私は表面だけ良く見られればいいや、というのが自分の中でどうしても引っかかってしまい、それだけでは満足できませんので、歴史的背景には何があるかとか、モノづくりへの拘りとかそういう部分まで考えて勉強しています。もちろん間違えたことを発信してしまうこともありますが。笑
一方で、服は衣食住の衣にあたりますから、生活になくてはならないものです。特に見た目にかかわるところであり、モテや社交を考えると力を入れたい部分ではありますので、見た目にだけ気を遣いたいという方の気持ちもよくわかります。服への興味・拘り・愛着はひとそれぞれです。
多様性を受け入れることが必要
私はどんな服装も一般的には受け入れられるべきものだと思います。もちろんその服装が好きか嫌いかはまた別の話です。
“私はあなたの服は好きではないけれど、別に本人が気に入っているならいいじゃないの”
といった具合に。
一方で、Instagramをやっていると色々コメントしてくる輩も多くいます。最近は全く私のところには来なくなりましたが、こういった方に悩まされている方も多いでしょう。私の中ではこういうアンチコメントを残していく人ほどファッションの本質を理解していない残念な方だなと思います。例えその投稿が気に入らなくても、わざわざ嫌いとコメントを残す必要はないんじゃないかと思っています。
“好き”の反対は“嫌い”ではなく“無関心”です。嫌いなら放っておけばいいのです。(ただし、ファッションを生業としているかたで知識がない方は信頼できませんし、結構そういう方が多いのも事実です。仕事の場合、セオリーは信頼に関わるのでとても重要な論点だと思います。)
セオリーを知ることのメリット
先ほどの話に戻りますが、
何も知らない人が、マクドナルドに日本酒を合わせているのを見ると違和感があるかもしれませんが、例えば日本酒界隈で有名な方が“この日本酒は少し酸味があり、ハンバーガーのピクルスとよく合う”などと言って同じことをしていたらどうでしょう?変な人だな、というよりも“乙な日本酒の飲み方があるんだな”と思う方も出てくるのではないでしょうか?
何が言いたいかというと、背景を知っているかどうかで、同じことをしていても世界観が全く変わるということです。勉強で言えば、答えだけ知っている人なのか、解き方や出題者の意図まで理解できている人なのかということです。後者は応用が利きますので、前者とは見えている世界が全く違います。
今のInstagramのマイクロインフルエンサー界隈を見ていると、答えだけ知っている人はい多いものの、背景やモノづくりを理解している人が少ないように思います。
私の投稿
私の投稿は基本的にセオリーに沿いながらモノづくりについても解説していますので、フォローいただくだけで、ファッションを生業としている方にも違和感なく受け入れてもらえるようなコーデやワードローブが出来上がると思います(宣伝ではありません笑)。自分の投稿スタンスをここまで詳しく説明したのは初めてなのですが、このあたりが私の強みになるのかなと思います(宣伝ではありません笑)。
私の投稿に興味を持ってくださる方の多くは、こういう点にも期待されているように思っています。
さいごに
近年、ミックススタイルという様々な国のテイストを合わせたコーデが受け入れられるようになり、ファッションの幅もだいぶ広がっていると思います。まずは今自分が持っている服に愛着を持ち、興味を持ち、そこから背景を学ぶ等拡張させていくと、人間としてより深みが出るかもしれません。