はじめに
今回は、最近あまり投稿していなかった購入品についてご紹介しようと思います。あんまり買ったものがなかったのと、単発で紹介しているものもあったので、投稿していなかったのですが、思ったよりも買っていることに気づきました。おかしいなぁ。
実は春夏物はほとんど購入していない
春夏なのに秋冬物ばかり買っています。
というのも、まず重衣料については、春夏はほとんどスーツは着ないし、春は軽い羽織やジャケットも買おうかと思っていましたが、どうしようか悩んでいるうちに夏が来てそれどころじゃなくなりました。笑
Tシャツやポロシャツ等のトップスに関しても、シャツはLuigi Borrelli、ポロシャツはLacoste、TシャツはUNIQLOで満足してしまい、今年に関してはROYAL MERを購入しただけかなと思います。
ボトムスに関してはデニムをいくつか購入しているのですが、そのうち一つが以前ご紹介したYCHAI。ほかにも4枚ほど購入したのですが、これはまた後日ご紹介します。とはいえ、デニムなんて通年ではけるものを選んで購入していますので、夏らしい買い物かと言われるとそうではないかななんて思います。
じゃあ何買ったんだよってことなんですが、ほとんどが秋冬物の重衣料です笑。というのも、反対のシーズンのものが格安に購入できるからです。だいたいが60%~80%OFF。もちろん安ければなんでもいいという訳ではなく、生地や縫製も考えて購入しています。
物価高の影響
物価がどんどん高くなり、今までは1シーズンに3~4枚は購入できたパンツ類も1,2枚しか買えなくなる日もそう遠くなさそうな気がしていて、このままでは私の服のレパートリーを増やす速度が格段に落ちてしまうのではないかと危惧しています。今年は個人輸入をもっと増やそうかと年始の段階では考えていたのですが、対ユーロ・ポンドに関しては昨年よりもかなり円安も進んでしまい、お買い得感が全くないので困ったものです。
ということで、長々とお話してしまいましたが、ここから購入したものをご紹介していきます。
スーツ
最近購入したのはTOMORROWLANDの2着。1着は既にInstagramでもご紹介したものになります。生地はそれぞれDORMEUILのSPORTEXとFOX BROTHERSのフランネルを使っています。TOMORROWLANDがどこの縫製工場を使っているのかだけが不明なのですが、PILGRIMというレーベルのものはTOMORROWLANDの中でも最高ランクに位置付けられており、縫製や副資材に関してはかなりこだわりを持って作られています。
DORMEUIL
定価116,600円→購入価格48,000円
DORMEUILのSPORTEXはその名の通り、1900年代前半にスポーツする際に使われていた生地を由来としており、腕や足の曲げ伸ばしではヘタらないように、かなり丈夫に作られています。その分張りがあり、体の線も拾いにくい生地です。一方で、ストレッチは一切効かないので、タイトめなシルエットだと曲げ伸ばしができないという特徴もあります。
こちらのデザインは1980年代のアーカイブをベースにした少しリラックス感のあるシルエットの3つボタン。ゴージラインも低く、毛芯もしっかりと使っているモデルになります。
FOX Flannel
定価148,500円→購入価格47,000円
FOX Flannelはフランネル生地の王様。普通にスーツを作ろうと思ったら、生地の仕入れだけで今回の購入金額を超えます。FOXの工場は約30名で回しているそうで、そんなに大きくありません。さらに、織機も旧式を中心に低速であまりテンションをかけずに織っているいるそうで、時間がかかり、生産量を増やせないため、実は希少価値の高い生地ブランドと言えます。その分、しなやかでふっくらとした生地ができあがります。さらに、仕上げとして生地を木片で6時間もたたいてより風合いを出す工程を踏むそうで、このあたりにFOXにしか出せない味のようなものが生まれる秘密があるのではないかと思います。
こちらのデザインはDORMEUILのものよりも少し着丈を長くした3Bになります。
着画はもう少し涼しくなるまでお待ちください。笑
コート
夏にコートなんか買うの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、夏は冬用のコートが破格で買えるので資金に余裕のある方はおすすめです。特に夏は服にあまりコストがかからないので、反対シーズンの重衣料や革靴など価格帯の高いものに資金を向けやすい時期でもあるかなと思います。
PAUL STUART
定価165,000円→39,200円
そんでもって購入したのがこちらのPAUL STUARTのコート。とんでもない値引き率です。こちらはコーデュロイ素材のバルマカーンコートです。PAUL STUARTについては2022AWで伊勢丹別注の、鴨志田さんがディレクションしたウールギャバジンのタイロッケン風バルマカーンコートにひとめぼれして以来注目しているのですが、こちらのコートも鴨志田さんがディレクションされているCOLLECTION LINEのものです。こちらのコート、実は同素材のセットアップをBEAMSでも2022AWで取り扱っていて、気になっていたのですが、コートとして購入することができて非常に満足。この色味とベルト付きのコートが非常に好みです。
鴨志田さん
鴨志田さんをご存じない方もいらっしゃると思うので補足しておくと、ユナイテッドアローズのクリエイティブディレクターを務められていた方で、BEAMSでいう中村さん的ポジションの方と認識しています。現在はクリエイティブアドバイザーとしてUAに関わられているようですが、BEAMS出身ということもあり、Mr. BEAMSというファンブック(ルックブック)にも鴨志田さんのコーナーがあるぐらいファッション業界では影響力のあるかたです。ちなみに私は鴨志田さんの独特な色使いが非常に好きで、配色などを特に参考にしています。
SANYO SEWING
さてコートの話に戻りますが、こちらのコートは素材や色使い、デザインに特徴があるだけでなく、なんとSANYO SEWINGの青森工場で作られています。SANYO SEWINGは私の中では世界でも指折りの工場と認識しており、コートの青森工場、スーツの福島工場の2か所にあります。どちらもその縫製技術は非常に高く、例えばSANYOの100年コートを見るとその質の高さが一目瞭然です。Comoliのタイロッケンコートを作っているのも確か青森工場です。私の中では絶対的な信頼があり、SANYO SEWINGのコートというだけでかなりポイントが高いのです。
こんなに良いものをこんなに安く手に入れてしまってよいのでしょうか。。。絶対に材料代と工賃のほうが高いですこれ。早く着たい。
スラックス
TOMORROWLAND
スラックスはTOMORROWLANDのインプリーツ股上深めのモデルが私に一番しっくりくることが分かり、それを狙って購入しています。春夏用のものが1着と秋冬用が1着。
FOX AIR
定価44,000円→15,000円
こちらも前述したのと同様にFOX BROTHERSの春夏用の生地を使ったもので、平織りのウール100%です。サイドアジャスターで調整するタイプのものなのですが、ベルトループのほうが大衆向けには手を出しやすい仕様なのかなと思います。私はどちらでも特にこだわりはなく、主にオフィス用として使う予定です。オフィスでは一日中椅子に座っているので、股上深い物のほうが楽なんですよね。今年は主にTOMOROOWLANDのボトムス3着にLacosteポロやBorrelliのシャツを合わせて着まわしています。
コットンツイル
定価33,000円→12,000円
コチラは今年及び来年の秋冬に向けた仕込みになります。トレンドの少ないジャンルではあるものの、今年、来年はホワイト~ベージュ系のボトムスが多いそうで(確かBEAMS中村さんのインスタライブで見た)、それに向けて少し厚手のオフホワイトのパンツを買っておきました。私の秋冬のワードローブにもあまりない(あるといえばあるが)ものなので、優先順位低めでしたが購入しました。
後編へ
書ききれなかったので、記事を二つに分けることにしました。私の中ではそんなに購入したつもりはなかったものの、こうやって見返してみると意外と購入していた…。そして、出費の30%~40%ぐらいはまいちょっきの靴やら鞄やらに使っていることが分かったので、これからはもう少し財布のひもを固く縛り、あまり甘やかすのをやめようと思います。
次回もお楽しみに!